2021年11月26日金曜日

試着室で思い出したら、本気の恋だと思う / 尾形真理子

 楽天のポイント消化のため、たまたま目に入った表題の本を購入。

タイトルは元々コピーライターである著者がルミネの広告のキャッチコピーとして考えたものである。実際このコピーに惹きつけられて購入を決めたので、さすがはコピーライターだなぁと思う。


読書感想文や長文の上手な書き方の一手として、文頭に目をひく文章を持ってきて読み手にインパクトを与えるというものがある。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」みたいなやつだ。でもこの本はどちらかというと逆で、文末に印象的な一文、コピーが添えられている。

読み始めのワクワク感や読んでいる途中のハラハラ感を味わう作品、というよりは読んだ後の余韻を味わう作品のようである。午後や就寝前、温かい飲み物をそばに置いて読むと大変良いと思う。