心の科学7月号のとある作家の連載記事を読んだ。この作家さんは双極性障害での通院経験のある方である。記事の中で一番印象的に思ったのは、処方された薬による感覚の変化についての話だった。
著者は、処方された薬のうちテグレトール(カルバマゼピン)を使った際に「絶対音感が見事に一音だけずれた」と語っていた。薬で音感がずれるんだ、と驚いてしまった。同時に一音ずつずれるなんて面白いと思った。薬が感覚に及ぼす影響を研究することは中々難しいことだと思うけど(動物実験で動物に感想を聞くことはできないし)、もしそれらに関係があると発見されたらと思うとなんだかとてもわくわくする。
話は少しずれるが、大学でアカペラサークルにいた頃にサークルライブで招いたゲストのベースボーカルの方が本番前にお酒を飲んでいて驚いたことがある。飲んだ方が低い音が出るそうだ。気持ちはわかる。お酒は薬とは違うけど、きっとあのベースボーカルにとってはお酒を飲んだ上での自分の感覚がベストな感覚なのかもしれないと思った。
薬やお酒だけでなく、食べ物全般でも同じことが言えるんじゃないかと感じる。普段意識してはいないけど、自分の人生経験だけでなく、食べているものや飲んでいるものまでもが自分の歌に影響を与えているんだと思いながら、今日もカラオケにいく。
0 件のコメント:
コメントを投稿