2018年7月6日金曜日

長く短い祭 / 椎名林檎

YouTubeでこの曲のライブ動画にたまたま出会い、良い曲だなぁと思って軽い気持ちでPVを見に行ったら、ぎょっとさせられた。

ミステリアスというか、不気味というか、ともかくはまった。



1番気になったのは、曲の終盤で出てくる “No verão, as noites”  という言葉で、これについていろいろ思いを巡らせてみようと思う。

まず、何語かわからなかったのでverãoをGoogle翻訳に入力してみた。自動検出された言語はポルトガル語であった。

次に、単語の意味を調べた。
verãoの意味は“夏”で、男性名詞、英語でいうとsummer。
noitesの意味は“夜”、女性名詞であり、英語でいうとnightsであった。

外国語の名詞にはしばしば性別がある。男性名詞である“夏”と、女性名詞である“夜”が並べんでおり、そこに意図的なものがあるように感じられて味わい深いと思った。


残りの単語、asは冠詞であり英語のtheに相当する。
また、Noはemとoが合体変形した言葉で、英語の in the にあたる。

つまり、“No verão, as noites” を英語に直訳すると
“In the summer, the nights”
である。

日本語での適当な訳が思いつかないが、自分が訳すとしたら
“夏の夜”だろうか。しっくりこないけれどそんな感じ。

そういえばこの文には句点がない。
キャッチコピーのような印象がある。あるいは、後に続く文章がありそう。


ここまでくるともう疑心暗鬼で、黒一色の背景とピンクの文字ですら意味があるんじゃないかと思えてくる。たぶんあるのだろう。

なんともおそろしいPVである。
おかげででポルトガル語の冠詞に詳しくなってしまった。

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