古市さんが大学院生時代に書いた修論をベースに出版した本を読んだ。
ピースボート(格安で世界一周できる船)に乗り込み、そこで出会った若者をタイプごとに分類・分析するという、なんとも古市さんらしいひねくれた内容である。
継続は力なりとはよく言ったものだが、私は継続が苦手だ。現にこのホームページだって開設当初は月一回ペースで更新するぞ!と意気込んでいたのに、気が付けば一か月に一回が二か月に一回となり、今や不定期更新である。
その点古市さんはすごい。百人超の乗船者に二回のアンケートを実施し、帰国後にインタビューまで行っている。加えて、乗船中は毎日フィールドノートをつけているときた。修論だからという動機があったにせよ、修論も薄けりゃブログの定期更新すらままならない私にとってはとてもハードルの高いことをやってのけているように見えた。
もう一つ、すごいと思うことがある。これだけ船に乗り込んだ若者勝手に分類・分析し、好き放題言ってくれているのに、なんだかんだピースボート内のコミュニティに溶け込んでいるのである。私だったら本書でいうところのセカイ型や文化祭型などを見ると気後れしてしまい距離をとってしまう。この人は本当に人を観察するのが好きなんだなと思った。
人は一般的に他社から何か得たならばお返しをしなくてはと思うそうだ。最近放送大学の教科書で読んだ(返報性の規範というらしい)。古市さんは自分自身をためらいなくさらけ出す。そういえば何かのテレビ番組で、自分にはイマジナリーフレンドがいるとさも当たり前のように語っていてスタジオ内がちょっと引いていたこともあった。あれだけ正直に批評しても不思議と好感度が変わらないのは他人のことをずけずけ言う代わりに自分のこともアウトプットしているからなのだろうと思った。
私も古市さんを見習って、不定期ではあるけれどこれからもブログで自分をアウトプットしていくことを続けていこうと心に留めた。
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