2020年5月17日日曜日

ぬえの鳴く夜は / Creepy Nuts

作詞:R指定
作曲:DJ松永
歌:Creepy Nuts

「2語以下のダジャレはダジャレとして認めない」
私の知人の迷言であり名言である。


確かに2語のダジャレって比較的容易に思いつくのだが、3語、4語と増えていくと途端に言葉が浮かんでこなくなる。ましてや脈絡のある文章にしようと思わばより困難を極める。

そう、ふとんがふっとんだなんていう脈絡のない文は私でさえ簡単に作れるのである。


あまりダジャレの話をしすぎると表題に反するのでそろそろ曲の話でもしようと思う。

ダジャレでは基本的に子音と母音がほとんど同じものを用いるわけだが、母音のみが合うようにすると、「韻を踏む」という所作になる。ダジャレは狭義の「韻を踏む」なのである。

そして「韻を踏む」ということに関して、Creepy NutsのR指定はずば抜けている、と思う。

2語やそれ以上の長い語は当たり前で、人名などの固有名詞でもやすやすと韻を踏んでくる。しかも、その言葉どうしには脈絡がある。

また、ただ韻を踏むだけではなく、

ドライ(dry=乾燥)な感想
楽器↔楽しむ器

などのような言葉遊びがふんだんに盛り込まれている。彼の書く歌詞は聴いて楽しい、読んで楽しいものが多いのである。


加えてPVもシャレに満ちたものが多い。

この「ぬえの鳴く夜は」は、自分自身をいろんなものをむりくりつなぎ合わせたぬえや、キメラのようなものだと揶揄した曲である。

それを表現するかのように映像に多く登場するモザイクも、おそらく今まで見聞きしてきたであろう映像などをつなぎ合わせて作られている。

前半モザイクにはHIPHOPの先人たちの映像やAV、

中盤、廊下に打ち捨てられているモザイクには自分たちの作品のPV、

そして後半にはお笑い芸人やゲームの映像…。


HIPHOPのトラックは既存の曲をサンプリングして作られることが多い。

もしかしたらこの曲は自身含めHIPHOP界全体を揶揄しているのかもしれない。


以下、何がとは言わないメモ書き
だがそれでいい/Creepy Nuts
真昼間/Zeebra
ウェカピポ/SOUL'd OUT(出だしのところとサビのところ)
やっちゃった/般若
Ill-BEATNIK/Tha Blue Herb
桐島、部活やめるってよ
ポケモンのタイトル画面(白黒だから初代なのだろう)
デジモンアドベンチャーのロゴ
オードリーのM1での漫才
なんかのAV(さすがにタイトルまでは…)
ゴジラ(ファミコンのゲームソフト?)
後ろに西って貼ってある誰かの漫才
ロマンシングサガ2のクジンシー

他にもきっとたくさんあるんでしょうね…

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